冬の感染性胃腸炎 −手洗いの習慣を続けましょう |
11月 9th, 2012 by 上野桂一 |
冬の感染性腸炎の原因は、ノロウィルスやロタウィルスなどのウィルス感染が主体です。どちらも感染力が強く、少量でも口から入ると発病します。そのため手洗いの励行は大変有効です。手洗い後のタオルは各自別々にする、入浴する前に十分体を洗う、食材は内部まで加熱する、調理器具をまめに洗浄するなどが大切です。
下痢の対策として大切なことは水分補給です。吐き気があり水分が取れないときはすぐに医療機関に行ってください。当面の水分は番茶で十分です。お薬は整腸薬が中心で、乱れた腸内細菌叢を正常に戻します。感染性下痢に下痢止めを処方することは通常しません。腸内に下痢の原因物質が長くとどまり、回復が遅れるからです。
手洗いの習慣がこの時期だけで終わらないように、ずっと続けていきたいものです。
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