胆嚢結石(胆石)の対処法 |
2月 20th, 2012 by 上野桂一 |
腹部超音波検査の普及により、胆嚢の結石は比較的簡単に見つかるようになりました。手術したほうがよいのか、他に方法はないのかを担当医にしっかり聞いてください。あわてる必要はありません。
胆石発作(右の脇腹の激しい痛みで、油っ気の多い食事の後に起こりやすい)を経験した方は、できるだけ早く手術をしたほうが賢明です。
問題は症状のない方です。胆嚢の壁が厚くなっている、胆汁の通り道(胆管)にも結石がある、胆嚢の中に腫瘍(しこり)を伴う。こういったケースは、症状がなくても手術することをおすすめします。
無症状の胆石の人を長期間経過観察したところ、半数の人が胆石発作を起こしたという報告があります。この半数という割合をどう受けとるかです。手術は胆嚢を摘出しますが、胆嚢は胆汁の通り道そのものではないので術後に支障はありません。ほとんどの場合、内視鏡手術で行え術後の痛みも少なく、入院期間も以前より短くなっています。