胸やけ、つかえ感の治し方 |
10月 4th, 2011 by 上野桂一 |
日本人の10人に1人、40歳以上では4人に1人が胸やけや喉のつかえ感で悩んでいるといわれています。その割合は近年増加しています。その主たる原因は、胃酸や胆汁が胃から食道に逆流することです。胃カメラで食道に炎症がある場合を逆流性食道炎、症状はあるものの炎症がはっきりしない場合を逆流性食道症といいます。治療は胃酸の分泌を抑える薬、胃の運動を促進する薬、食道の粘膜を保護する薬を飲むことです。食後すぐに横にならない、就眠前1時間は飲んだり食べたりしないという日常生活の注意点を守るだけで、症状が軽くなることもあります。これらの治療で良くならない場合には、胃の内容物が食道内に逆流しにくくする手術(食道裂孔ヘルニア修復術)を行います。この手術法では、おなかを大きく切開することのない内視鏡手術が有効です。
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